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Tableauをこよなく愛す森田画伯が語る「Tableau とは?」

Tableauをこよなく愛す森田画伯が語る「Tableau とは?」

~全てのお客様がデータを見て理解できるように支援すること~

“Tableau helps people see and understand their data.”

これは、Tableau 社が掲げるミッションステートメントです。Tableau は、BI (Business Intelligence) システムと呼ばれる分野の製品の一つですが、このメッセージが最も Tableauが何か?を表していると思います。
ビジネスを推進する上で、何かを調べたり、分析した経験を持っている方は多いと思います。その調査や分析から解ったことは自分だけが知っていてもあまり役に立ちません。何か新しいことを始める時、必ずと言って良いほど協力者が必要です。これはビジネスにおいてもプライベートでも同じだと思います。人はあなたの考えをを理解しなければ協力者になってくれないし、動いてくれません。あなたの考えを理解し、共感を得ることで協力者が生まれます。協力者を得るためには「人に解りやすく伝える技術」が必要です。これを提供してくれるツールが Tableauだと私は考えています。

Tableau の魅力① ビジュアライゼーション (視覚化)

Tableauで作成した首都圏路線図

近年、ビジュアライゼーション (視覚化) という言葉が多く聞かれるようになりました。この言葉は Tableauによって広められたと言っても過言ではありません。2006年頃から「見える化」という言葉が注目されるようになりました。「見える化」はトヨタ自動車の業務改善活動において登場した言葉だと言われています。「見える化」と「ビジュアライゼーション」は同じ意味で扱われることもありますが、私は少し違うように感じています。「ビジュアライゼーション」は、見える化をより視覚的に解りやすく表現する、と言う意味が強く含まれていると思います。そしてこの「ビジュアライゼーション」こそがTableauが生まれた重要なコンセプトなのです。
「見える化」の浸透と共に、データの重要性が増し、大量のデータを容易に扱える環境やシステムのニーズが増えていきました。BIシステムが注目を集めるようになったのもこの時期です。多くのBIシステムが、データの抽出や集計の速さを重視して発展してきたのに対し、Tableau は、当初からデータの視覚化を重視した BIシステムです。視覚化の方法や操作性の観点で、Tableauは他のBIシステムとは一線を画するものがあります。
人に何かを伝える時、数字を使って表現する機会は非常に多いです。しかしながら数字を表にまとめただけでは、人はなかなかそれを理解してくれません。逆に様々な質問を受けることも少なくありません。数字だけでは、何が重要で何が重要でないか? 何が大きくて何が小さいか?が解りにくい。また、数字だけを見ていると、人は頭の中で色々なことを考え始めます。数字の解釈には、多大な時間と労力が必要になるのです。ところが、数字を適切なグラフや図を使って表現すると、人は短時間で数字が示す違いや、近さに気付くことができ、理解度が一気に加速します。記憶にも残ります。即ち、図やグラフといったビジュアライゼーションを活用することで、あなたの伝えたいことがしっかりと認知され、より多くの協力者を獲得することが出来るようになるわけです。Tableauを使っているとそんなシーンに何度も遭遇することが出来ます。

Tableau と Excel の違い

「データを理解する」のにビジュアライゼーションが大切なことはご理解頂けたと思います。でも「それってExcelでも出来るよね?」と思っていらっしゃる方は多いのではないでしょうか? 確かにExcelも表やグラフを作成することはできます。なのにTableauを使うメリットは何なのでしょうか?
その答えは簡単です。今あなたが持っているExcelのシートで、表とグラフの数を比較してみて下さい。おそらく8対2か9対1の割合で表の方が多いでしょう。「グラフの方が多いです」と答えられる方はいないと思います。グラフの方が解り易い、ビジュアライゼーションした方が理解し易いと知っていても、それが現実です。グラフや図で表現しようとしても、Excelではハードルが高いのが現実なのです。Excel はとても便利なツールです。表作成を得意としています。表はデータをある規則に従って集計、整理して、資料として保持しておくには非常に有効なツールです。しかしそれで本当にデータを活用していると言えるでしょうか?

Tableau を利用するとどうでしょう? 
Tableau を使い始めると、明らかにグラフが表よりも多くなっていきます。私が作成しているアウトプットは、 8対2くらいの割合でグラフが多くなっています。私も以前は、Excelの表作成を多用していました。上司や同僚から「あれが知りたい、これが知りたい」と要望を受け、それを解りやすく表にまとめたハズなのに「これはどうか?あれはどうか?」と新しい質問や疑問は留まることを知りません。様々な項目が表に追加されていき、気が付けがA3用紙にも収まらないような巨大な表が何枚も出来上がっていきました… 更にはその依頼者は、それを更に集計してパワーポイントに張り付けて会議資料を作成している… しかも、それを最新状況にするために毎月、毎週のように更新作業に追われている… みなさんもこんなシーンを会社で何度となくご覧になっているのではないでしょうか? Tableau を利用し始めると、そのような負のスパイラルが解消していきます。
Tableau が最も得意としている点は、データのビジュアライゼーションです。Excel でグラフを使って視覚化しようとすると、視覚化のための表を先に作成することが前提になります。Tableauの場合、ディメンションやメジャーを行や列に配置するだけで直ぐにデータを視覚化できます。Tableauの操作に慣れるには少し時間が必要かも知れません。しかし、多くの方が一か月もしない内に、表で考えることからグラフで考える思考回路に変わっていきます。グラフを使って説明することの解りやすさ、理解度の違いを体験してしまうと、いつの間にか Excel に戻れなくなっていく… そんな人の姿を私は何人も見てきました。容易にデータをビジュアライゼーションできる点こそがTableau の大きな優位性です。

Tableau の魅力② 様々なデータソースの大量なデータを扱うことができる

Tableau の魅力は、他にもたくさん有ります。
Tableau と Excel の決定的な違いは、様々なデータソースの大量なデータを扱うことができる点です。
Tableauは、様々なデータソースに接続できるコネクターが標準で用意されています。ExcelやCSVファイルはもちろん、OracleやSQL Server、Amazon Redshift、Google Analitics、Google BigQuery、Salesforce、SAP 等々、接続が許可されていればそれらのデータソースに直接接続して、直ぐに集計や分析を開始することができます。接続できるデータ量は、システム環境やメモリーによって量によって異なりますが、1000万件程度のデータであればデータマートを構築することなくそのまま扱うこともできます。このように様々な大量のデータソースを扱うことができ、しかも高速に処理を行うことができるのも Tableau の魅力の一つです。

Tableau の魅力③ データソースの自動更新

Excel を使って、毎月あるいは毎週、毎日、進捗レポートを作成している方も多いと思います。このような定型レポートは更新が大変ではありませんか? 最新のデータを何かのシステムから取得して、Excel に貼り付け、行や列を追加して、計算式を変更して… 手間がかかるので、ついつい複雑な計算式を組み込んだり、マクロを組み込んだり。そのため担当者が休みだとレポートが出せなくなったり… 
Tableau は、データソースに直接接続(ライブ接続)していればリアルタイムでデータ更新が可能です。最新のデータに基づいて、直ぐにレポートを確認できます。また、Tableau は、Hyper と呼ばれる高速なデータソースエンジンを持っています。外部データを抽出してHyperデータソースを作成することで Tableau は更に高速に動くようになります。データの抽出を行うと高速化できる反面、データ更新が必要になるのですが、Tableau Server や Tableau Online と組み合わせることでデータ抽出の更新は、自動化できます。データ更新作業は、属人化が起こり易いプロセスですが、Tableau を活用することで、容易に最新のデータにアクセスでき、データの可用性、信頼性が高まっていきます。

Tableau の魅力④ ダッシュボード

10分で出来たダッシュボード

データ分析を行う際は、多角的な考察が必ず必要です。様々な側面から考察を行うことで、仮説が確信に変わっていきます。Tableau が持っているダッシュボード機能は、この多角的な考察を強力にサポートします。ダッシュボードは、「全体と詳細」、「割合」や「推移」など異なる指標を示す複数の表やグラフを、同時に一画面で表示できます。しかもそれらの表やグラフを、ダッシュボード内で動的に連携させることが可能になっています。例えば、製品カテゴリ別の売上を表示しながら、あるカテゴリの製品別の売上を確認したり、利益との相関性や推移を表示させたりできます。Excel でも高度なテクニックを使えば同じようなことが実現できるかも知れませんが、Tableau ではプログラミングをすることなく、僅かなステップ数で動的なダッシュボード作成が可能になっています。

Tableau の魅力⑤ 分析結果の共有(Tableau Server, Tableau Online)

データ分析で最も大切なのは、分析結果の共有です。冒頭にも挙げたように分析から得られた考察結果を誰かと共有する必要があります。Tableau は、作成した表やグラフを、Excel や PowerPoint、PDFファイルに出力できます。また、Tableau Reader (無料) を使ってダッシュボードそのものを配布することも可能です。これらは比較的小規模な組織や小規模なデータの共有には有効な方法です。本格的に分析結果の共有を行うのであれば、Tableau Server または Tableau Online の利用が有効でしょう。

Excelとの違いを中心に Tableau の魅力をお伝えしました。しかし、Tableau は Excel を決して否定している訳ではありません。Tableau は Excel に置き換わるツールではなく、Excel と連携することでより強力なツールになる、と捉えたほうが良いでしょう。あなたの分析結果やレポートをビジュアライゼーションし、「データを見て理解できる」世界へ一歩を踏み出してみませんか?

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この記事を書いた人:

BIエンジニア・Tableau画伯・Tableau Datasaber /a.k.a. Data Athlete
東京生まれ。趣味はトライアスロン。フルマラソンベストタイムは3時間8分。 (株)ナイキジャパン Sales Operations、ジョンソン・エンド・ジョンソン(株) Sales Planning、(株)アダストリア 情報システム部を経て、現在は(株)クリーク・アンド・リバー社 デジタルマーケティンググループにてBIエンジニアとして活躍。 『データ活用で世の中を良くする』ことを信条としている。