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目的を持ったマーケティングのために

目的を持ったマーケティングのために

はじめに

皆様、新年度がついに始まりましたがいかがお過ごしでしょうか。こちらのブログでは本年度もたくさんの更新を予定しております。より一層、お役に立つ内容や課題解決のきっかけになれればと邁進してまいります。さて、今回は私がマーケティングを学びながら気が付いた「施策の落とし穴」について記載しようと思います。ぜひご興味ありましたら弊社へお問い合わせ頂ければ幸いです。

新年度の施策、本当に大丈夫ですか?

前職では主に広告運用を担当していた私ですが、そろそろ、新年度の予算割り振りやクリエイティブの内容、配信時期や配信先メディアの決定など、非常にお忙しい時期かと思います。すべて決定して安心されている方もいらっしゃると思いますが、その施策、本当に大丈夫でしょうか?

マーケティングでは一般的に「誰に」「何を」「どのような方法で」を考えて進めていくことが大切であるといわれていますが、“自社の施策が最適解である“と自信をもって言える方は実はそんなに多くないと思っています。

この自信の持てない理由として、”現状の自社の状況や、既存ユーザー(お客様)の把握が不十分である”、”具体的な確認が一人ではできず、ほかからもらったデータで把握しているだけ“、という方が多いのではないでしょうか。

施策が決定した後、施策を考察中、まずは課題を把握したといった様々な状況でも構いません。もし、この記事を読んで少しでも「自社に関する調査をもう一度したい」と思われましたら、この記事が参考になれば幸いです。

自社の特徴をつかむ調査

どんな課題や問題でもまずは膨大なデータを用いた調査を始めることから行っていると思います。そして当たり前ですが、それらのデータは日々変わり続けています。仮に過去3か月、1年のデータを見ていても今日、明日に大きく変化することは十分にあり得ます。

また、異常値や誤ったデータもあります。ユーザーの誤タップやウェブサイト、アプリ内の導線の設定ミスなどが要因として考えられますが、それらを自らの目で確かめ、確認することができたほうがより正確な現状を把握できると思いませんか?

常にご自身の手で自社のデータを把握するために役に立つのがGA4とLooker Studioです。弊社のお問合せでも「導入したけど使い方がわからない」、「そもそも設定できない」「言葉の意味が分からない」というお声が多く寄せられます。その場合は、こちらの記事をご参考にしていただくか、弊社のお問い合わせフォームにてご連絡をいただければ必要な箇所だけのサポートも承っておりますので、お気軽にご連絡をいただければと存じます。

やりがちな施策の落とし穴(広告)

(今回は施策に焦点を当てて解説を行いますので、調査が十分にできた場合の課題と施策についてご紹介します。)

広告の施策でよくあるABテストは基本、AパターンとBパターンのクリエイティブやプロダクトを用意し、どちらの効果が良いかを判断するという手法です。おそらく、多くの企業様は2~5種類のクリエイティブを用意し、一番効果のよいものに予算を使いたいとお考えかと思いますが忘れてはいけない、注意点が2つあります。1つ目はパターンが2~3種類ほどしかない場合はめったにないという点。2つ目は比較パターンを増やせば増やすほど、予算が必要という点です。(※自社内でクリエイティブ制作やプロダクトが用意されている場合は工数がこの予算に当たります。)

クリエイティブやプロダクトは自由であるため、組み合わせの計算式のように厳しい規定がない限りはA~Z以上にパターンがあることを念頭に置いておく必要があります。つまり、手元にあるA案、B案が両社とも最適ではない場合があるということです。

また、パターンを増やせば増やすほど、作成の工数は膨れ上がります。A~Zのパターンを用意する場合、時間と費用がかかり、本来の「最適なクリエイティブを配信する」「最適なプロジェクトを実行する」といった目的から遠くなっていきます。

ABテストはあくまでクリエイティブなどを最終段階まで絞りこみ、どうしても1つに決められないケースや1つのクリエイティブを別期間で広告配信するなどの比較が正しい計測方法といえます。今、ABテストを施策として予定している方は見直しや、次回の施策を考える際に一度、本当にアプローチしたいユーザー像、地域、いわゆるターゲット層を明確にすることをお勧めします。

おわりに

いかがだったでしょうか?新年度の施策に不安を感じたり、万が一結果がうまくいかなかったりした場合はぜひ調査に戻り、誰に何を届けたいのか?を再度考察していただければと思います。

弊社では具体的な施策の相談まで一括でご依頼いただいたり、調査の部分のみのサポートなど幅広くご相談を承っております。まったくの初心者、という場合でも問題ないためお気軽にお問い合わせくださいませ!

お問い合わせはこちら

それではまた、次のブログでお会いしましょう!

この記事を書いた人:

データプランナー
Web広告企業に3年間勤務。広告運用・品質管理を担当。広告による収益サポートを行う。 2023年12月よりjeki- Data-Driven Labに入社。現在はマーケティングのためのGA4導入サポートを中心にソリューション提案を行っている。