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社長ブログ #1 デジタル新米社長の「言いたい放題!?」

社長ブログ #1 デジタル新米社長の「言いたい放題!?」

 履歴書的には広告会社に身を置くことが多かったが、時代とともに「広告」の役割も大きく変わってきている。私が若かりし頃は、広告こそが時代の先端であり、少し先の流行やトレンドを映す鏡のようにもてはやされ、「次は何が来るかねぇ~」という、競馬放送のような戯言をよく仲間同士で話していたものだ。
そんな「広告」も今や嫌われ者である。「テレビCMはトイレタイム」と言われて久しいが、スマホ全盛の近年では、アプローチされる(リターゲティング)広告を如何にかわすか、欲しくもない広告をブロックするための工夫が、利用者に様々提供されている。データを活用した広告には、GDPR、個人情報保護法等、様々な議論が繰り広げられているが、世間の冷ややかな広告無用的な扱いには、業界関係者の一人として少し悲しい気持ちにもなる。

 背景には、コミュニケーション環境の大きな変化がある。インターネットの登場により放送と通信の融合が進み、放送法や電気通信事業法は存在するものの、ユーザーとしてそのこと自体を区別する必要はなくなった。ネット放送もテレビで見れば、テレビ番組である。逆も然り。広く、多くの人たちに伝えるマスメディアから、個人の、特定の興味のある人たちに伝えるパーソナルメディアの時代になった。「広告」も「広く多くの人たちに告げる」ことから「狭く特定の個人に告げる」、言わば実態としては「狭告」、「個告」になってきている。勿論、テレビとネットがそれぞれの情報をネタに、盛り上がったり、ディスったりしている状況を見ると、マスかパーソナルかどちらかという事ではなく、マスとパーソナルのブレンドが重要なのだと思う(多くの議論はどちらか一方という事ではなく、常にブレンドの問題なのだ)。

 そんなことを考えているうちに、データ解析を専門とする会社を設立することになった。デジタルインフラが進むことで、双方向から得られるデータの重要性は今更言うまでもない。しかし、膨大なデータの無作為な乱用こそが、前述のような事態を引き起こしている元凶でもある。私自身は、単なる無機質な「データ」から、「個人に意味のある整理整頓されたデータ=情報」を、「Just in time(ジャスト・イン・タイム)」で伝えることこそが、重要だと考えている。ここで言う「情報」とは、単なる「インフォメーション」ではなく、「インテリジェンス」である。システムもツールも日々進化している。それらを使いこなし、『膨大なデータから有意義な情報を作り出すこと』、このことこそが、今求められていることなのだ。システムやツールを提供する企業は多いし、その運用支援をするパートナー企業も多い。しかしながら、『システムやツールを適宜運用・活用することで、データを情報にし、具体的な成果を出すことを支援する企業』は、まだまだ少ない。そんな思いから、この会社を設立した。データ・マーケティング機能、高度専門人材を供給する機能、そしてノウハウやスキルを育成する機能、この3つの機能を柱とする会社である。近い将来、重要なデータは各企業内にストックされ、内部で運用する組織が必要になる。新会社では、それらを支援するデータ解析業務、高度専門人材の派遣業務も積極的に行っていくつもりだ。

 以前から、広告を、その商品やサービスを必要とする人たちへの「(必要な)情報」として届けられないか、と考えていた。企業が持つ多くの「データ」を、お客様に必要な「情報」に価値を転換し、「広告(プロモーション)」として提供する。欲しくもない広告だから、ブロックされるのだ。欲しい情報は、広告でも欲しいはず。広告とは、要は企業(商品、サービス)と生活者のマッチング・ビジネスなのだ。ベター、ベストなマッチングのために、データを活用する。をそんなことを考えながら、この会社を運営していきたいと思う。是非、ご興味のある方は(企業の方も一緒に働きたい方も)、弊社にアクセスして頂きたい。

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この記事を書いた人:

JDDL 代表取締役社長
所謂役所系のお堅い仕事から、アイドル系の柔らかい仕事まで、幅広く対応する。 実は、人間よりも犬猫に好かれることが多く、目が合うとシンパシーを感じる。 趣味は、犬の散歩と猫のお相手(世話)、読書、スポーツ鑑賞など。