はじめに
2024年度がはじまり、そろそろ3か月がたちます。データ取得の設定が完了していればそろそろデータが蓄積され始め、分析ができ始めるころかと思います。また、データを取得する基盤や、貯蓄するためのサーバー、クラウドが整っていない方も導入を本格的に進めているのではないでしょうか?
本日はそんなデータ集計、分析でおそらくもっとも使われているGoogle analytics4とLooker Studioの分析TIPSをご紹介できればと思います。最後までお読みいただければ幸いです。
レポートと探索レポート
Google Analytics4にはレポート機能と、探索レポート機能があることはご存じかと思います。それぞれの違いはおおまかに言ってしまえば「カスタマイズ」のできる、できない、ですがほかにも、直近30分のデータが閲覧できるレポートは探索レポートにはない特徴であるといえます。探索レポートは特定のケースを分析することを得意としており、各社の指標を基準にグラフで簡単に分析ができます。
※詳しい解説は以下の弊社ブログでもご紹介していますのでご覧ください。
経路データ探索とは
本記事では探索レポートのひとつである、「経路データ探索」について解説します。
なお、この機能を選んだ理由は2つあります。
- 探索レポート内で比較的ユーザー行動に着目して使いやすく、筆者のお気に入りである
- Looker Studioでの再現が難しい
それではまずはGoogle Analytics4の経路探索レポートを確認します。
仮にここでは“「アイテムを購入したユーザー」の行動に特徴があるのか?“という分析をします。
(使用するデータはGoogleから無料で提供されているものです。)
さて、このデータをいざLooker Studioで可視化しようとした場合、どのような手順になりそうでしょうか?
GA4レポートをLooker Studioで可視化したい
Googleで検索、調査をした方はお分かりかと思いますが、この「経路探索レポート」はLooker Studioのグラフにはない機能のため、同様の結果を再現することがとても難しいといえます。(※サンキーグラフでもセッション開始のURL似ていますが、セッション内のユーザーのクリックしたURLからの経緯を遡ることができますがURLを起点とした操作ができないため)
しかし筆者同様に、“ユーザーの経路だけGA4で確認するのではなく、すべての分析をLooker Studio1つで確認したい”という方のために、私が思いついた便利な使い方をご紹介させていただきます。この方法が少しでもお悩み解決になれば幸いです。
フィルター機能を使う
Looker Studioではグラフだけではなく、コントロールを追加する機能があります。プルダウンをすると「高度なフィルター」が確認できますでしょうか。
このフィルターで任意の行動を条件づけることで同ページのグラフにフィルターをかけることができます。
ここでは仮に”purchase”をイベントとして含む、と設定します。すると、購入したユーザーの「最初の参照元」と「メディア」を知ることができます。
経路探索レポートと全く同じビジュアルではないですが、購入をしたユーザーがどのようなメディアでどこから流入したのかを把握することができます。
ここでは使用していませんが、デバイスや地域といったデータを追加していれば、条件で絞られたユーザーの結果として可視化することが可能です。
おわりに
さて、今回はGA4の経路探索レポートをLooker Studioで再現する方法をご紹介しましたが、いかがでしょうか?似たお悩みや分析をしている方のヒントになれば幸いです。
Looker Studio、GA4ともに分析のためのツールですが、双方を使い分けることで分析をより細かく行うことができます。
今まさにこれらのツールをお使いの方、またはこれから使用する方はぜひいろいろな機能を実際に触って使うことでマスターしていくことをオススメします。
「もっと手っ取り早く使い方を社内に浸透させたい!」「部署単位でツールを使いたい!」「手が回らないので実際のデータでお手本を見せてほしい!」などのお悩みや課題がありましたら以下のフォームよりお問い合わせくださいませ!
是非、弊社からサポートさせていただきます。(お問い合わせはこちらから)
それではまた、次回のブログでお会いしましょう。